柴又1_すばらしかった帝釈天1

柴又帝釈天

2月の初めのことです。
大学受験をしていた長男に付き添い、葛飾のほうへ行きました。
幾つも受けた大学のうち、二校ほど「電車の乗り換えが不安」と言うのでお供したのです。入試に親が同行するってアリなんか?と思いながらも、大切な日に迷子になったら可哀想ですし。
そしたら案外、親子連れがいて、今時は普通なんだなと思いました。

長男を見送ったあと、金町線に乗り柴又駅へ。
さっそく観光に繰り出します。
なにせ初めての場所。遊ぶ気満々。
ですが参道の商店街はまだ開店前。
まっすぐ帝釈天へ向かいます。

「二天門」
柴又帝釈天

「帝釈堂」
柴又帝釈天
朝からポツポツと観光客がいました。たぶんぜんぶ外国人。お参りしてませんもん。
みんな、外で写真を撮るだけなのです。
中に入れることを知らない様子。
拝殿の脇から入れるのに!
事前にちゃんと調べたのです。ぬかりはありません。
参拝してから、ひとり奥に向かいました。
後ろにいたアジア系の人が「え?そこ行けるの?関係者?」という顔でこちらを見てました。
関係者じゃないよ。
受付はとても分かりづらいところにあります。
ですが大丈夫です、ちゃんと看板が出てます。
矢印に添って進みましょう。

お堂の扉に彫られたワンコがめちゃくちゃ可愛い。
円山応挙や長沢芦雪が描いたような子犬がここに。
柴又帝釈天

柴又帝釈天

「彫刻ギャラリー」
拝観料は大人400円。彫刻ギャラリーと庭園の共通チケット。
柴又帝釈天

柴又帝釈天
温室のようなガラス張りの中、内殿がまるまる入ってます。
赤い絨毯の敷かれた回廊をぐるりとまわって見学するのです。
なにこの楽しい造り。
この時点ですでに楽しい気分になってる私。
受付のそばでは、家の精霊か靴屋の小人みたいな働き者のお坊さんが、せかせかと箒で掃除をしながら口早に説明してくれました。
もう、相当たのしい。
柴又帝釈天
この彫刻ギャラリーが凄まじい。
法華経説法にまつわる浮き彫りがびっしり。
柴又帝釈天
すごすぎて、もはや何をどう見ればいいのか分からない。
柴又帝釈天

柴又帝釈天
帝釈天さま。おもしろカワイイ。
深大寺の角大師と通じるものを感じます。
柴又帝釈天

赤い回廊は二階建てになっていて、下階では土台部分を拝見できます。
柴又帝釈天

見事な彫刻に圧倒されたあと、いよいよ渡り廊下へ。
柴又帝釈天

柴又帝釈天
赤い絨毯の敷き詰められた橋を、わくわくしながら渡ります。
柴又帝釈天
渡ったあとも赤い廊下がつづきます。
美しき庭園「邃渓園」を望む「大客殿」へ。
柴又帝釈天

柴又帝釈天

柴又帝釈天
非日常感はんぱないです。
いつのまにか境界を越えて異界に踏み入れたらしい。
座敷童や妖怪に会っても驚きませんよ。

柴又帝釈天

柴又帝釈天

柴又帝釈天
長い縁側にはぽつぽつと長椅子が。
ガラス戸で囲まれたサンルーム風の空間もありました。素敵すぎる。
休日には見学客であふれるのかもしれません。
柴又帝釈天

柴又帝釈天

柴又帝釈天
平日の朝のおかげか、相変わらず貸し切り状態。
庭そっちのけで、縁側のほうこそ眺めてしまう。
柴又帝釈天

縁側の反対側には、広い座敷が4室。一列に配されてます。
柴又帝釈天

柴又帝釈天

柴又帝釈天

柴又帝釈天
はぁー、ものすごい建物です。
このあと庭の回廊をめぐり、ますます夢心地になるのでした。
つづく。

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