部屋の一角に、ささやかながら正月の飾りつけをしました。 和室の古箪笥の上。 壁には女児用の古い着物。 うちには女の子はいないので、趣味で集めた着物は、こういう時に使います。 古い時代のお着物は、ほんとうに色柄がすてき。はっきりと『おめでたい』感じがします。 帯は昭和の結び帯。 レトロな色調が懐かしく、つまみ細工もかわいらしい。 そして問題のシーン。 ん?なんかおかしくないかい? 実は、鏡餅を主人に買ってきてもらったんです。 本当は自分で行きたかったんですが、風邪っぴきの長男といっしょにお留守番。 いささかの不安を抱きつつ主人の買ってきた物を見て、嫌な予感的中に空いた口がふさがりませんでした。 本当に、餅しか買ってこなかったのです。 橙も裏白もついてない、丸餅だけを! たしかに「鏡餅買ってきて」って言ったけどさ~。 いまどき真空パックじゃない、つき立ての餅でたしかにおいしそうだけどさ。 でも餅だけって・・・びっくりだよ。 仕方ないので、ここも「家にある物で飾ってみよう」作戦です。 今回こればっかりだ・・・。 まず三方の代わりに、朱塗りのお椀。 裏白の代わりに、お椀ごとにハラン、シダ、シマトネリコなどの葉を敷きました。すべて庭から。 ダイダイの代わりは、子どものオママゴトのお道具から、玩具のミカン。 手前の小さな鏡餅には、これまたオママゴトの「タイ」が乗ってます。 深刻なダイダイ不足に悩まされております。 残りのふたつにも、やはりママゴトのミカンが。 しかも右のミカンは皮を剥けるタイプです。 コメディとしか思えませんが、もうこのまま突き進むことにします。 あ、でもこれはちょっとうまくできました。 ヤブランで作ったミニしめ縄。 赤い実はメギ。これまた庭から取ってきた素材たち。 もういいや、とりあえず30日のうちに飾れたからいいやってことで。 来年はきっと、「今ある物を使いましょう」な年なのでしょう。 節約できていいんでないの。