格安だった鳥獣戯画の羽織

 

鳥獣戯画の古い羽織を、1500円で手に入れたのですよ。

ありえない安さでございましょう。



このお値段で、どうして残っていたのか。

それというのも、羽裏がメインの売り方をされてましてね。
リサイクル着物のネットショップで見つけたんですが、素材用にと、裏返された画像がサムネイルに使われていました。


羽裏 人形柄

こちらが羽裏。
郷土玩具の人形柄です。とてもかわいいです。

しかしこの時点で、鳥獣戯画を探している人の目には一切つかないと思われる。
わたしは人形も好きなので、たまたま注意を惹かれましたが。


古布 人形柄

しかもパッと見、人物に見えるんですよ。
これでは、人形好きの方すら見落としていた可能性大。


古布 こけし柄

わかりやすい「こけし」や「姫ダルマ」の模様は、ちょうど隠れてしまう位置にあった。
わたしも手元にきたのを広げて見て、やっと気づいた次第。

こけしが目立つ写真だったら、それはそれですぐさま買われていたと思うの。玩具柄も人気ですからね。




鳥獣戯画 羽織

どれどれ表はと見ると、緑がかった青で、なんとも良い色。
アクや汚れはあるけど、個人的には気にならないレベル。
素材用なんてもったいない、着る気まんまん。

丈もちょうどいいな・・・と、裾のほうまでチェックしてびっくり。



鳥獣戯画 羽織

鳥獣戯画じゃないですかーい!


ええー、どうしてこれが売れ残ってたの?


鳥獣戯画 羽織

まぁ、たしかに影が薄いんです。ウサギ。

ただの草原だと思ったらウサギ。葦かススキだと思ったらウサギ。ってなもんで、まじまじと見なければ気が付きませんがな。


慎ましく控えめなタイプのおかげで、誰にも見つからずひっそりと埋もれていたのであろう。

とんだ掘り出しものです。狂喜乱舞でございます。



鳥獣戯画 羽織
このなかに3羽の兎がいる↑


数えてみたら、ぜんぶで7羽のうさぎが隠れておりました。







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