銀座木村家のフレンチ

 
銀座の名店、あんぱんの木村屋總本店。
本店の4階にあるフレンチレストラン、「アーヴルヴィラージュ」でランチをしました。

木村屋アーヴルヴィラージュ
Arbre village

ここがもう素晴らしかった。
パンはもちろん、料理が美味しくてビックリしました。

しかも安い!
銀座でお店を探したら、どこもかしこもアホみたいに高くて、ランチの値段じゃねーな、ケッとそねみそうになりましたが、ふと目にとまった「キムラヤのパン」の看板。

とりあえず土産用のパンを買おうと近づくと、1階がベーカリー、2階が喫茶、3階が洋食グリル、4階がフレンチビストロという作り。
しかも店頭メニューを見たら、お手頃価格ではないか。
吸い込まれるように4階に。

クラシックな店内は、こじんまりとしながらも高級感があり、落ち着いた雰囲気。
予約もなしですが、銀座のど真ん中なのに空いています。1階のにぎわいが嘘のようです。
上品でいながらどこかゆるい空気で、居心地のよさが半端ありません。
とんでもない穴場でございます。


そしてこれがランチプレート。

アーヴルヴィラージュ

本日のスープ・パン盛り合わせ・ランチプレート・プチデザート。

この日のスープはきのこのポタージュ。濃厚でコクがあってたいへん美味。
パンはバゲット、ニンジン、ほうれん草、オレンジピールの4種。どれもいけますが、とくニンジンのパンが絶品でございました。


木村屋アーヴルヴィラージュ

プレートの中は、鮑の冷たいなにか、キッシュ、ポテトのミルフィーユグラタン、サラダ、鶏肉の料理、真鯛のポワレ。
メイン料理はステーキか本日の魚介のポワレから選べます。

これにコーヒか紅茶が付いて2,800円。

付近の高級レストランに比べたら、驚きの価格設定だと思います。
一品一品とても手が込んでいて、見た目も美しく、ほっぺが落ちそうなくらいだったのに、この良心的な庶民派価格よ。
1回で惚れこみました。



銀座 木村屋

めったに訪れることのない銀座ですが、次に行く機会があったら、またこのお店でランチをしたいと思いました。



***



そもそもなぜ銀座かというと、友人と「歌舞伎座を見てみたいね」という話になりましてね。

わたくしこのところ「大江戸骨董市」や「日本橋きもの浪漫」に行きましたが、歌舞伎座のほうには足をのばしてないのですよ。
じゃあと話が進み、3人で出かけることに。

歌舞伎座

ということで、歌舞伎座の写真。

外観を見ただけですが、それで満足なわたしたち。
(ぶっちゃけ歌舞伎には興味がない。もう少し歳をとれば変わるかもしれぬが)


木挽町広場

どちらかというと、地下の土産街が目的地。
木挽町広場で、「大江戸虎巻」を買いました。






銀座の象徴、和光ももちろん写した。
お天気が悪かったので、どんより空ですが。


一緒に行った友人は、もともとはご近所の奥様。
緊急事態宣言が明けた頃に「近場でもいいから観光したいね」という話になり、山手の洋館巡りをしたのが最初のきっかけ。

これがえらい楽しくてねぇ。
散策をして、土産を選んで、おいしいご飯を食べる。
純粋に楽しい。
子どもの頃は毎日ドキドキワクワク生きていたような気がするのに、新鮮さや感動を覚えることが少なくなったオバサンのわし。
でも観光なら、いくばくかの冒険気分を味わえます。ほんの少しだけ日常から離れて、物珍しい風景を見て歩くのがいいのです。

なにせ、お互いに健康や介護のことに悩まされるお年頃。
これ以上もない気晴らしになりましたとも。

あと、女3人つどうと噂話や陰口などといった話題も出そうなものですが、そういうのが無いのもいい。観光に忙しくて、余計な話をしてる暇なんてないですからね。
それに金銭感覚がだいたい同じなので、店選びに気を使わなくて済む。

それ以来、同じメンバーで2~3ヶ月に1度は出かけております。
鎌倉、小田原、江の島・・・と徐々に行動範囲を広げて、今回とうとう東京に進出。

このあと浅草にも行ったので、また感想を書きたいと思います。