古い絵のなかの着物3 - 好きなスタイル


つづきのつづき。

絵のなかの着物を見ていて、思うことはやはり、
「真似できるコーデはあるかな」

華々しいお嬢様コーデや、大正浪漫なモガスタイル、はたまたポップなおきゃん風など、様々あれど。
どれも、わたしにとっては観賞用。
見るのは大好きですが、似合わないのです。

実際に着ようと思うコーデは、もっとシック寄り。
かといって渋すぎるのも違う。
ロマンティックな雰囲気が好きで、花柄や縞模様が好きで、でも地味好みなのです。
注文が多いですねー。

そんななか惹かれた絵はこちら。

上村松園
上村松園「蛍」1913年

この着物が好みに近い。
同系色もしくは類似色でまとまった着物が好きでして。
そこに白か黒が加わるか、ささやかな挿し色か。なにしろ色数は少なめ。
そして花模様に惹かれます。

ルーズな着こなしも好感がもてます。
出来ることなら、このぐらいラフに着たい。






こちらも素敵。

北野恒富
北野恒富「風」1917年

ちらりと見える青が衝撃的!

ブルー系の長襦袢が欲しくなりましたよ。
強風でもない限り裾はめくれないでしょうが、袖の振りからチラッと青が見えたら面白いもの。

黒も効いてます。
頭、衿、帯、袖口、裾、ぜんぶに黒を利かせたらこんなに恰好良いのか。






こちらも長襦袢の存在感がすごい。

武内桂舟
武内桂舟「はま辺」1911年

おおう、ピンクだ。
白い着物の下にコレは素敵だ。
わたしも手持ちに白い着物が多いので、ほかの色で真似してみようかしら。(ピンクは似合わないのだ)

こういうマゼンタピンクとか、ビビットカラーはたいてい似合わないです。
見る分には素敵だけれど、着るのは無理。
だって浮くんですもの。
肌色、顔立ち、見た目年齢、体型ひっくるめて、どうやっても似合わないんだと思う。





橋口五葉
橋口五葉「温泉宿」1920年

この浴衣も好き。
なんだかんだいって、白が好きだ。



北野恒富
北野恒富「浴後」1912年

こちらも素敵な色柄。
それにしても、しどけない。



***


以上。
自分の好きなスタイルを見直すきっかけにもなり、面白うございました。

(なお、掲載した絵はいずれも既に著作権のないものになります)




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