古い絵のなかの着物 - 雨の日の装い


尋常じゃない暑さですね。
そして梅雨明けが早すぎる。

外の動物が死んでしまわないか心配です。
野鳥のエサ場が日陰になるように、枝葉で傘をつくりました。


さて、梅雨が明けてしまった今となっては遅すぎる話題ですが、6月上旬の雨の日に、着物で出かける用事がありまして。
まぁ、お稽古なんですが。

着付け教室に行くときは、必ず着物で行く派です。
できるだけ荷物を減らしたいので、意地でも着ます。

その日は蒸し蒸しと暑かったのですよ。
そしてシトシト雨が降っていた。

なので洗える単衣で行きました。
長襦袢は絽。
帯は濡れても惜しくないやつ。

そして塵よけ…どうしましょう。
やっぱり雨コートなんですかね。
悩んだすえに化繊の薄羽織で行きましたが。
お稽古の皆さまは、大半が雨コートでした。

なんであんなに蒸し暑い日に雨コートが着れるのか。
しかも皆さま、汗ひとつかいてないのです。
涼し気な顔でさらりと着こなしてらっしゃるではないですか!

え、もしかして暑いのはわたしだけ?
わたしだけ体感温度が違う?

もう不思議で不思議で。


そういえば、昔の人は、雨の日はどうしてたんだろう?

気になりました。
早速ネットを徘徊し、古い絵を見つけました。

(なお、いずれも既に著作権のないものになります。こちらのフリー素材をお借りしました。)


小原古邨
小原古邨「雨の中の二人の女」1925~1936年

素敵な絵。

蛇の目傘に高下駄。
着物の重ね着をしてるのかな?




川瀬巴水
川瀬巴水「浅草の朝の雨」1930年

夏祭りでしょうか。
浴衣の方と、着物の方がいるように見えます。

これはかなり参考になりました。
夏の普段着なら、高下駄と傘だけでいいんじゃない。

わたしもそうしよう。
暑い日は無理して羽織らない。
高下駄と傘でしのぐのじゃ。

とかいいつつ、高下駄は履かないんですけどね。
転倒が怖いので、雨の日はブーツです。
履き慣れたものが一番ですから。


***


ついでに、冬の装い。

水野年方
水野年方「三井好 都のにしき 朝の雪」1906年

古さを感じない。
羽織にショールは、わたしもよくやるスタイルです。



***


番外編。

帯結びがおもしろい!

北野恒富
北野恒富「宵宮の雨」

平十郎結びというものだそうで。
こういう結び方があるのですねぇ。




着付け関係ではこちらの絵も目に留まりました。

水野年方
水野年方「三井好 都のにしき 夜会艸」

腰紐、思いっきり見えてます。
おはしょりもぐずぐず。

なんて勇気をもらえる絵でしょう。
昔の人は、思い思い自由に着てたのね。





武内桂舟
武内桂舟「ちち」

前掛けがかわいい。


最後は雨と関係のない絵になってしまいました。






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